掛軸・巻子・屏風・額・古文書・冊子・絵図などの文化財・美術品の修復および新規表装(裏打ち・仕立て)
 

作品の輝きを未来へ

修理・修復には「現状維持」という基本方針があります。

これは作品の持つ芸術的・歴史的価値を損なうことなく、鑑賞性を回復し、長期にわたり維持できる状態とすることを意味します。

失った部分の書き起こしや、塗り足しなどを行って元の姿に戻すことを目指すのではなく、作品の現状、長い時間を経て得られた紙の色合いや風合いも尊重し、損傷の原因を取り除く修復を行います。

作品の真の輝きを失わせずに未来へとつなぐことが、私たちの責務だと考えています。

ごあいさつ

文化財の修復とは、単に古くなったものを新しくする営みではありません。

そこに刻まれた歴史や、先人たちの祈り・思いを尊重し、未来へと受け渡すための営みです。

私は長年、文化財修復の現場で数多くの作品と向き合ってまいりました。

作品は一つとして同じものはなく、それぞれが声なき声を発しています。

その声に耳を澄まし、必要な手を加え、次の世代に託す。

それが私たち修復者に課せられた責任であり、使命だと考えています。

これからも、伝統的な技術と素材を大切にしながら、最新の知見を取り入れ、文化財と誠実に向き合い続けてまいります。

恒春堂の特徴

修復経験と実績が豊富

文化財修復とは、人の病に例えると入院治療や手術であり、修復技術者は医者のようなものです。

長年の貴重な文化財の修復経験で培った確かな技術で、安全な修復を提供しております。

ご要望に対し、柔軟な対応が可能

所蔵者様の修復のご依頼に際し、文化財・美術品を後世に護り伝えることを第一に考え、所蔵者様のご要望に合わせ、その方策を柔軟にご提案いたします。

安全で伝統的材料の使用

奈良時代を発祥とする装潢(修復・表具)の長い歴史の中で安全性が確認されている伝統的材料・技法を用います。

恒春堂のしごと

恒春堂のしごとをご紹介します。それぞれクリックしてご覧ください。

表装を完全に解体し、本紙(書かれた素材、作品そのもの)と共に劣化した裏打ち紙を取り外し、本紙に適切な修理を行います。作品をベストコンディションに整え、約百年後の再修復までの保存状態を安定させます。

東洋絵画・書跡の修復2
<対症・応急修復(部分修復)>

表装を解体せず、緊急性の高い損傷箇所、その原因となる部分のみに修復の手を加えます。この応急的な処置により損傷の進行を緩やかにします。

 

古文書・典籍の修復
<虫損資料を中心に>

古文書・典籍などの紙資料の損傷原因で最も多いのは虫損です。虫損により取り扱いができない資料も多く見受けられます。

新規表具・表装
および裏打ち

紙・絹に書かれた本紙を裏打ちして、各種表具・表装に仕立てます。

文化財・美術品の
保存・収納箱の作製

保存・収納箱は外からの衝撃や湿気などからの被害、環境(温湿度、紫外線)の影響を最小限に抑え、劣化のスピードを緩やかにすることができます。

 

文化財・美術品の保存・修復に関するご相談、ご提案

文化財の保存・修理に関するご相談を承ります。作品の状態診断、保存環境、取り扱い、修理費用などどのような些細なことでも構いません。

お役立ち情報

文化財・美術品の修復などに関する、さまざまな情報提供を行っています。
ぜひご参考になさってください。

INFORMATION

2025/11/25
ホームページを公開しました



お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

03-5454-1663

<受付時間>
9:00~20:00

フォームは24時間受付中です。お気軽にご連絡ください。

新着情報・お知らせ

2024/12/23
ホームページを公開しました
2024/12/20
「サービスのご案内」ページを更新しました
2024/12/19
「概要情報」ページを作成しました

恒春堂

住所

〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町38-1-103 

受付時間

9:00~20:00